「熟年離婚で請求できる慰謝料の相場がよくわからない……」
「慰謝料以外のお金の問題が心配で、熟年離婚に踏み切れない」
熟年離婚の予定がある人は、このような疑問を抱えていませんか。
熟年離婚をする場合、請求できる慰謝料の相場は夫婦の状況によりそれぞれ異なります。
また、財産分与や年金分割など、慰謝料以外のお金を請求できるケースもあるため注意が必要です。
ここでは、熟年離婚の流れや手続き、慰謝料やその他のお金の問題について詳しくご紹介します。
また、慰謝料の相場についてもケース別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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浮気による熟年離婚が増えた背景
近年では、浮気が原因で熟年離婚をする夫婦の数が増えており、社会問題の一つとして注目されています。
一般的に、婚姻期間が20年以上の50代の夫婦の離婚を熟年離婚と呼ぶ場合が多いですが、中には60代~70代で熟年離婚を選ぶケースも。
ここでは、熟年離婚が増えた背景についてご紹介します。
女性の社会進出が進んでいる
近年では女性の社会進出が進み、ひと昔前に比べて共働き世帯の割合が増えています。
このため、家庭を持ちながら経済的にも自立している女性が増えたことにより、経済的な理由から結婚生活に縛られる人の割合が減りました。
このように、仕事と家庭を両立することや自分のキャリアを築くことを重視する女性が増えたことが、熟年離婚が増えた理由の一つといえます。
年金制度の改正
2007年の年金制度改正により、婚姻期間中に夫が支払った厚生年金の保険料を離婚時に夫婦で分割できるようになったことも、熟年離婚が増えた理由の一つです。
この制度は「年金分割制度」と呼ばれ、専業主婦や収入の少ない人が離婚後も経済的に自立しやすい環境をつくることを目的としています。
この改正により、経済的な不安から離婚をためらう人が減り、熟年離婚のハードルが低くなったといえます。
価値観の変化
現在はひと昔前に比べ、個人の幸福や自己実現を重視する傾向が強まっています
そのため、配偶者の浮気が発覚した場合もそれを許容するのではなく、自分の新たな人生を求めて熟年離婚を選ぶ人が増えています。
近年では、熟年離婚は決してタブー視されておらず、きわめて一般的な選択肢の一つとして認識されているのです。
浮気が原因で熟年離婚をする理由は?
浮気により熟年離婚をする場合、その原因は夫婦の状況や関係性、個人の性格などによってそれぞれ異なります。
ここでは、一般的な浮気・熟年不倫の原因についてご紹介します。
お金や時間に余裕ができた
忙しく働いていた時期と違い、退職後は自由に使える時間が増えるため、新しい趣味や人間関係を求める気持ちが自然と強くなります。
また、熟年期になると、子供の独立や住宅ローンの完済などにより経済的にも余裕が生まれます。
このように、退職後のゆとりのある生活や新しいライフスタイルの中で生まれた余力が、熟年不倫や浮気の原因となるケースが多いです。
愛情やコミュニケーションの不足
夫婦間の愛情表現やコミュニケーションの不足が、熟年不倫・浮気の原因となることも少なくありません。
忙しい日常生活の中で、配偶者と十分なコミュニケーションが取れずに年々、愛情や感情的なつながりが薄れていってしまうケースは多いです。
また、年齢やライフスタイルの変化により、性的な興味や好みが変わってしまうことも。
このように、孤独感や寂しさが原因で、他者からの関心や共感を求めて浮気に至ることがあります。
親の介護など日常のストレス
ある程度の年齢になると、親の介護や老後の不安など、新たなストレスが生じます。
そのため、介護によるプレッシャーや日常生活の重圧から逃れたいという気持ちが、浮気を引き起こすことがあります。
このような状況を防ぐためには、介護者自身のケアやストレス管理、そして夫婦間のコミュニケーションを大切にすることが重要です。
変化を求める気持ち
長年同じ配偶者と生活を続けることで、日常が単調に感じられ、自然とストレスや鬱憤が溜まってしまうことがあります。
このような生活の中で感じる閉塞感や退屈から、日常に変化や刺激を求める心理が働き、浮気に走るケースも多いです。
特に、長年の配偶者との関係がマンネリ化している場合、恋愛初期のような新鮮な感情や刺激を求める気持ちが強まりやすくなります。
熟年離婚をするメリットとデメリット
熟年離婚を考える際には、離婚によるメリットとデメリットを十分に理解した上で慎重な判断をすることが大切です。
ここでは、熟年離婚を検討する上で知っておきたいメリット・デメリットについてご紹介します。
熟年離婚をするメリット
熟年離婚をする主なメリットは、以下の通りです。
- 精神的な解放
- 生活の質の向上
- 健康面での改善・配偶者や配偶者の親の介護をする必要がなくなる
配偶者の浮気が原因で熟年離婚をする場合、大きな精神的苦痛から解放されるため、生活の質の向上や心身の健康状態の改善が期待できます。
また、配偶者や配偶者の親族の世話や介護をする必要がなくなるため、将来への不安やストレスが軽減され気が楽になったという人も多いです。
熟年離婚をするデメリット
熟年離婚をする主なデメリットは、以下の通りです。
- 孤独感が強まる
- 経済的な不安が生じる
- お金の問題によるトラブルが生じやすい
熟年離婚をすると、長年ともに暮らしてきた配偶者と離れて一人きりで過ごす時間が心細く感じられ、強い孤独感を感じる場合があります。
また、熟年離婚には慰謝料や財産分与、年金分割などさまざまなお金の問題がともなうことを念頭に置いておきましょう。
お金の問題は後々のトラブルに発展しやすいため、必要に応じて信頼できる専門家やカウンセラーに相談することも大切です。
浮気による熟年離婚で請求できる慰謝料の相場は?
熟年離婚をする際、請求できる慰謝料の相場は、離婚の原因や夫婦の状況によってそれぞれ異なります。
一般的に、浮気の期間が長かったり、浮気による精神的苦痛や社会的影響の度合いが大きかったりするほど、慰謝料が高額になる傾向が強いです。
ここでは、慰謝料の相場についてケース別に詳しくご紹介します。
相手が肉体関係をともなう浮気をしていた場合
配偶者が肉体関係をともなう浮気や不倫をしていた場合、慰謝料が高額になる傾向があります。
慰謝料が認められる場合の金額の相場は、100万円~500万円程度が一般的です。
ただ、慰謝料の額の決定には、浮気の期間や不貞行為の回数のほか、配偶者の収入や経済力などさまざまな条件が反映されることを理解しておきましょう。
浮気による慰謝料を請求する際には、浮気の事実を証明する証拠が必要です。
浮気の際の写真やメール、SNSのやり取りや、探偵による浮気調査の結果が有力な証拠となります。
相手からDVやモラルハラスメントを受けていた場合
配偶者からDVやモラルハラスメントを受けていた場合、大きな精神的苦痛が認められるため、慰謝料は高額になります。
慰謝料が認められる場合の金額の相場は、50万円~300万円程度が一般的です。
ただ、被害の深刻さや継続期間などによって、さらに高額になるケースもあります。
このようなケースでは、医療記録や診断書、カウンセリングの記録などが証拠として用いられることがあります。
相手から生活費をもらっていない場合
配偶者から生活費を長年支払ってもらっていなかった場合、「悪意の遺棄」が成立するため、高額な慰謝料が認められるケースが多いです。
「悪意の遺棄」とは、夫婦の一方が他方を正当な理由なくして見捨てたり、生活を困難にさせたりする行為のこと。
このようなケースにおける慰謝料の相場は、 50万円~300万円程度の金額が一般的です。
慰謝料を請求する際には、悪意の遺棄が行われていることを証明する証言や記録が必要となります。
浮気・不貞行為から時間が経っている場合
浮気・不倫の慰謝料請求の時効は、浮気相手を特定してから3年です。
このため、原則として不倫相手を特定してから3年間を過ぎると、慰謝料を請求できなくなります。
さらに、浮気の発覚が遅れて時効が過ぎてしまった場合のために設けられているのが20年の排斥期間です。
たとえば、不貞行為から5年後にその事実を知った場合でも、不貞行為から20年以内であれば慰謝料の請求が可能です。
たとえ浮気の発覚が遅れたとしても、不貞行為が行われた日から20年以上経過している場合は慰謝料請求が難しくなることを理解しておきましょう。
浮気が原因で熟年離婚をする際、慰謝料以外に請求できるお金
熟年離婚は婚姻期間の短い夫婦の離婚に比べ、より多くのお金の問題や法的手続きをともなうため、正しい知識を身につけておくことが重要です。
ここでは、熟年離婚をする際、慰謝料以外に請求できるお金について解説します。
財産分与
財産分与とは、夫婦の婚姻期間中に築いた財産を離婚の際に分配することです。
財産の具体的な分け方は、双方の合意や家庭裁判所の判断により決定されます。
婚姻中に得た財産は、夫婦が共同で築いたものとみなされるため、名義は関係なく夫婦間で公平に分けるのが基本です。
具体的には、預貯金や保険返戻金、夫婦共同で購入した不動産、株式、自動車などが含まれます。
財産分与については、婚姻中に築かれた資産と婚姻前に保有していた資産の区別があいまいになるケースが多く、意見が対立しトラブルに発展することが多いため注意しましょう。
特に不動産や株式などの評価額については、不動産鑑定士や会計士などのプロの意見を仰ぐことをおすすめします。
年金分割
年金分割は、夫婦の一方が厚生年金や共済年金に加入していた場合、離婚後もその年金を分割して受け取ることができる制度です。
年金分割制度の目的は、外で勤めている人と家庭に入っている人の公平性を保つことです。
分割割合は最大で50%までが認められており、最終的には夫婦間の合意や家庭裁判所の判断により決定がなされます。
ただ、年金分割制度の対象は厚生年金と共済年金のみに限られています。
国民年金や厚生年金基金、国民年金基金などは対象外となるため注意しましょう。
養育費
未成年の子供がいる場合、子供の生活費や教育費を負担するための養育費を請求できます。
通常、養育費の金額は親の年収や子供の年齢、人数などを考慮の上、家庭裁判所が公表している「養育費・婚姻費用算定表」にもとづいて算定されます。
養育費の請求は、子供が成人するまで(通常20歳まで)の期間が対象です。
また、子供の医療費や留学費用が必要な場合など、事情により養育費が増減されるケースもあります。
金額について双方が納得できない場合は、最終的に裁判所の調停や審判にて決定されます。
扶養料
離婚後、専業主婦や収入の少ない配偶者が突然、生活費をすべて自分でまかなうのは難しい場合があります。
扶養料は、そうした配偶者が新しい生活に適応するための支援として支払われる経済的なサポートです。
一般的に、婚姻期間が長ければ長いほど、扶養料が認められる可能性が高くなります。
扶養料の具体的な金額や支払い期間は、支払う側と受け取る側の双方の収入や生活水準をもとに家庭裁判所が決定します。
再婚や就職などにより扶養料の変更や停止を希望する場合は、家庭裁判所にあらためて申し立てを行いましょう。
浮気による熟年離婚の流れと手続き
浮気による熟年離婚の流れと手続きは、一般的な離婚と大きくは変わりません。
ただ、熟年離婚をする場合は、婚姻期間の短い夫婦と比べると法的手続きが複雑になるため、より慎重な状況整理や話し合いが必要となります。
ここでは、熟年離婚の流れと手続きについて詳しくご紹介します。
夫婦間の話し合い
まずは配偶者と話し合い、互いの離婚の意思や希望する条件などを確認します。
特に浮気を原因とした熟年離婚の場合、話し合いの中で双方が感情的になりやすいため注意が必要です。
必要な場合は、弁護士やカウンセラーなどの専門家への相談も検討しましょう。
離婚協議書の作成
夫婦間で話し合った結果、離婚の条件について互いが納得した場合は協議離婚が成立します。
財産分与や年金分割、慰謝料などの細かな条件を離婚協議書にまとめ、離婚届を市区町村役場に提出すれば離婚の手続きは完了です。
この方法が最も簡単で費用もかからず、早期に離婚が成立します。
家庭裁判所に離婚調停を申し立てる
話し合いの結果、夫婦間で合意に至らない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てます。
離婚の裁判は、訴訟を提起する前にまず調停を経ることが義務付けられているため、協議が不成立の場合もすぐに離婚訴訟を提起することはできません。
この場合、まずは家庭裁判所で調停を行い、第三者である調停委員が中立な立場で当事者間の話し合いを仲介します。
調停で合意が成立すると、調停調書が作成され、これにもとづいて離婚が成立します。
離婚訴訟をする
調停でも合意に至らない場合、離婚訴訟をすることになります。
この場合は、弁護士による代理や証人尋問などの形式的な手続きを経て、証拠や証言などをもとに裁判所が最終的な離婚の条件を決定します。
離婚訴訟は時間と費用がかかるだけでなく、精神的な負担も大きいため注意が必要です。
浮気調査を依頼できるおすすめの探偵事務所4選
浮気が原因で熟年離婚をする際は、浮気の証拠を確実に押さえることが重要です。
浮気調査を自力で行うと後々のトラブルにつながる恐れがあるため、必ず経験豊富なプロの探偵に依頼しましょう。
ここでは、浮気調査を依頼できるおすすめの探偵事務所4選をご紹介します。
AKI探偵事務所
参照:AKI探偵事務所
AKI探偵事務所は浮気調査を専門に行う探偵事務所で、日本全国に支社を展開しています。
AKI探偵事務所の特徴は、以下の通りです。
- 全国無料出張
- 料金プランは完全成功報酬型
- 法律事務所のサービスも万全
AKI事務所は相談料・出張費が全国無料なため、地方在住の人でも安心して依頼できるのがメリットです。
料金プランは完全成功報酬型であるため、調査結果が出なければ請求はされません。
料金設定は、調査員1名につき1時間7,000円(税込)とわかりやすい時間制プランを採用。
弁護士のサポートも万全なため、裁判を希望する人も安心です。
あい探偵
参照:浮気調査専門のあい探偵
あい探偵は浮気調査を専門とする探偵事務所で、日本全国で調査サービスを提供しています。
あい探偵の特徴は、以下の通りです。
- 年中無休24時間対応の電話問い合わせ
- 低料金・完全後払いシステム
- 弁護士への相談サポート
あい探偵は裁判よりも示談を推しているため、裁判を避けたい人におすすめの探偵事務所です。
費用は低価格で、完全後払いシステムを採用しているため、探偵への依頼に慣れていない人でも安心して利用できます。
電話での問い合わせは24時間対応、対面での相談も無料で受け付けています。
あい探偵への依頼を検討する場合は、まず無料相談を利用し、調査の内容や費用について説明を受けましょう。
総合探偵社AMUSE(アムス)
参照:株式会社AMUSE
総合探偵社AMUSE(アムス)は、浮気調査を専門に行う探偵事務所で、日本全国に支社を展開しています。
総合探偵社AMUSE(アムス)の特徴は以下の通りです。
- 業界最安水準
- 救済プランあり
- メディアの実績あり
総合探偵社AMUSE(アムス)は、1時間あたりの調査費用が3,980円~の業界最安水準で高品質なサービスを提供しています。
メディア協力も行っているため、調査実績にこだわりたい人におすすめの探偵事務所です。
調査結果が出ない場合は費用は請求されず、料金設定後の追加料金や料金変更なども一切ありません。
さらに、他社に浮気調査を依頼して失敗した人向けに、通常プランよりもお得な救済プランが用意されています。
総合探偵社クロル
参照:総合探偵社クロル
総合探偵社クロルは、調査経験が豊富なベテラン調査員が多数在籍している探偵事務所です。
総合探偵社クロルの特徴は、以下の通りです。
- 臨機応変なプラン対応
- リアルタイムな報告
- 経験豊富な調査員が在籍
総合探偵社クロルでは臨機応変なプラン対応が提供されているため、期待した調査結果がなかなか出なかったり、逆に想定より早く結果が出たりした場合もスムーズに対応してくれます。
また、調査中は進捗状況をメールや電話などで報告してもらえるため、依頼者も常にリアルタイムの状況を把握できます。
電話相談は24時間対応で年中無休なため、まずは相談からしてみましょう。
まとめ
近年では、浮気が原因で熟年離婚をする夫婦の数は増えてきています。
熟年離婚をする場合、請求できる慰謝料の相場は夫婦の状況によりそれぞれ異なります。
また、財産分与や年金分割など慰謝料以外のお金を請求できるケースもあるため、専門的な知識が必要となる場面が多いです。
特にお金の問題は後々のトラブルにつながりやすいため、熟年離婚を考える際は専門家のサポートを受けた上で、適切な手続きや対策を検討しましょう。